2020年代にテンバガーになった銘柄

2020年代は、株式市場において多くのテンバガー(株価が10倍以上に上昇した銘柄)が誕生した時代として記憶されるでしょう。

特に2020年は、新型コロナウイルスの影響で市場が大きく変動し、多くの企業が急成長を遂げました。

ここでは、2020年代にテンバガーとなった注目の銘柄をいくつか紹介し、その背景や特徴について詳しく解説します。

目次

1. テラ (証券コード: 2191)

テラは、バイオベンチャー企業であり、2020年に新型コロナウイルスの治療法開発に関するニュースが株価を急騰させました。

2020年3月13日に92円だった株価が、同年6月9日には2,175円に達し、約23.6倍の上昇を記録しました。

上昇率: 23.6倍
2020年安値: 92円
2020年高値: 2,175円

テラの急成長は、新型コロナウイルス関連のテーマ株として注目されたことが大きな要因です。

2022年8月23日に上場廃止になりました。

2. BASE (証券コード: 4477)

BASEは、オンラインショップ作成サービスを提供する企業で、2020年の巣ごもり需要の増加により急成長しました。

2020年3月13日に774円だった株価が、同年10月8日には17,240円に達し、約22.3倍の上昇を記録しました。

上昇率: 22.3倍
2020年安値: 774円
2020年高値: 17,240円

BASEの成功は、eコマースの需要拡大とともに、オンラインビジネスの重要性が増したことが背景にあります。

3. ダントーHD (証券コード: 5337)

ダントーHDは、建材メーカーであり、2020年に株価が急騰しました。

2020年3月13日に58円だった株価が、同年10月7日には1,065円に達し、約18.4倍の上昇を記録しました。

上昇率: 18.4倍
2020年安値: 58円
2020年高値: 1,065円

ダントーHDの急成長は、建材需要の増加とともに、業績改善が評価された結果です。

4. すららネット (証券コード: 3998)

すららネットは、教育ICTサービスを提供する企業で、2020年のリモート教育需要の増加により急成長しました。

2020年3月13日に682円だった株価が、同年10月14日には9,350円に達し、約13.7倍の上昇を記録しました。

上昇率: 13.7倍
2020年安値: 682円
2020年高値: 9,350円

すららネットの成功は、リモート教育の普及とともに、教育ICTの重要性が増したことが背景にあります。

5. 不二硝子 (証券コード: 5212)

不二硝子は、特殊ガラス製品を製造する企業で、2020年に株価が急騰しました。

2020年3月13日に330円だった株価が、同年11月18日には4,100円に達し、約12.4倍の上昇を記録しました。

上昇率: 12.4倍
2020年安値: 330円
2020年高値: 4,100円

不二硝子の急成長は、特殊ガラス製品の需要増加とともに、業績改善が評価された結果です。

2024年3月19日に上場廃止となりました。

テンバガー銘柄の共通点

2020年代にテンバガーとなった銘柄にはいくつかの共通点があります。

これらの共通点を理解することで、今後のテンバガー候補を見つける手助けとなるでしょう。

  1. テーマ性: 新型コロナウイルス関連のテーマ株や、巣ごもり需要、リモート教育など、時流に乗ったテーマ性がある銘柄が多いです。
  2. 低位株: 多くのテンバガー銘柄は、500円以下の低位株からスタートしています。低位株は上昇余地が大きく、一度注目を集めると急騰しやすいです。
  3. 新興市場: テンバガー銘柄の多くは、新興市場(マザーズ・ジャスダック)に上場している銘柄です。新興市場は値動きが激しく、流動性が低いため、株価が上下しやすい特徴があります。
  4. 増収増益予想: 増収増益予想や黒字転換が見込まれる銘柄が多いです。業績の改善が株価上昇の大きな要因となります。

まとめ

2020年代は、多くのテンバガー銘柄が誕生した時代でした。

特に2020年は、新型コロナウイルスの影響で市場が大きく変動し、多くの企業が急成長を遂げました。

ここで紹介した銘柄は、その中でも特に注目された企業です。

今後も、時流に乗ったテーマ性のある銘柄や、低位株、新興市場に上場している銘柄に注目することで、次のテンバガーを見つける手助けとなるでしょう。

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