株式投資の知っておきたいジンクス5選（Sell in Mayとは？）

株式投資の世界には、長年にわたって語り継がれてきたジンクスや格言が数多く存在します。

これらのジンクスは、必ずしも科学的な根拠があるわけではありませんが、多くの投資家が参考にしているものです。

今回は、株式投資における代表的な5つのジンクスを紹介し、それぞれの背景や意味について解説します。

1. 「Sell in May and Go Away（5月に売って去れ）」

「Sell in May and Go Away」というジンクスは、5月に株を売却し、夏の間は市場から離れるべきだというものです。

このジンクスは、夏の間に株式市場が低迷することが多いという観察に基づいています。

実際、歴史的に見ても、夏の間は取引量が減少し、株価の変動が少なくなる傾向があります。

背景

このジンクスの起源は、イギリスの古い格言「Sell in May and go away, and come back on St. Leger’s Day」に由来します。

St. Leger’s Dayは9月に行われる競馬のイベントで、この日を境に市場が再び活発になるとされています。

2. 「January Effect（1月効果）」

「January Effect」とは、1月に株価が上昇しやすいというジンクスです。

特に小型株がこの影響を受けやすいとされています。

この現象は、年末に税金対策として売却された株が、年明けに再び買い戻されることによって引き起こされると考えられています。

背景

このジンクスは、1920年代にアメリカの投資家によって初めて観察されました。

1月効果は、特に個人投資家が多く参加する市場で顕著に見られることが多いです。

3. 「Santa Claus Rally（サンタクロース・ラリー）」

「Santa Claus Rally」とは、年末から新年にかけて株価が上昇する現象を指します。

このジンクスは、ホリデーシーズンの楽観的な雰囲気や、ボーナス資金の投入が株価を押し上げるとされています。

背景

この現象は、1960年代から観察されており、特にアメリカ市場で顕著です。多くの投資家が年末にポジティブな見通しを持つため、株価が上昇しやすくなります。

4. 「Monday Effect（月曜日効果）」

「Monday Effect」とは、月曜日に株価が下落しやすいというジンクスです。

この現象は、週末に発生した悪いニュースが月曜日に反映されることが多いためとされています。

背景

このジンクスは、1970年代に初めて提唱されました。

特に短期投資家やデイトレーダーにとっては、月曜日の市場動向を注意深く観察することが重要です。

5. 「October Effect（10月効果）」

「October Effect」とは、10月に株価が大きく変動しやすいというジンクスです。

歴史的に見ても、1929年の大恐慌や1987年のブラックマンデーなど、10月には大きな市場変動が起こることが多いです。

背景

このジンクスは、投資家の心理的な要因が大きく影響しています。

10月は四半期決算の発表時期でもあり、市場のボラティリティが高まることが多いです。

最後に

これらのジンクスは、必ずしも科学的な根拠があるわけではありませんが、投資家の心理や市場の動向を理解する上で参考になることが多いです。

株式投資を行う際には、これらのジンクスを頭の片隅に置きつつ、冷静な判断を心がけることが重要です。